同人誌即売会にサークルで初参加した話

2年ほど前から、元旦に「今年達成したいことリスト100」を作っている。

今年は人生で一度はやってみたいと思った「同人誌を作る」「イベントに出る」を挙げたので、なら達成するためにも漫画を描いてみるか、という流れになった。

 

大学時代は漫画研究会のサークルにいたのもあり、周囲に同人誌を作ったことのある人間は多く、私も特に抵抗なく作った(漫画の描き方や様式、印刷会社へのデータ作成etc…は当たり前に知識がないため分からないことの方が多く、かなり時間を費やしたが)

 

締切に追われながらなんとか形になった本を見た時には、やっぱり感動した。ああ、作ってよかったと心から思った………実際にイベントに出るまでは。

 

イベントは地獄だった。少なくとも、私には。

まぁ私が悪かったのもあるので、反省と振り返りの意味も込めて書くこととする。

 

ジャンルは最近アマプラで公開されたアニメで、登場するキャラクターはどれも個性があってカップリングも多種多様。そのうちの、王道ではないがファンはいるカップリングで全年齢本を描いた。

3年ほど動かしていなかったXのフォロワー200人程度のアカウントに舞い戻り、突然「本を出しまーす」と告知したわけだ。もちろん、脱稿ツイートをするまでそのカップリングの絵すら乗せていなかったので、お前誰状態で本も売れたらハッピーぐらいの気持ちでいた。

ただ、タグの影響かその脱稿しましたツイートで思ったよりいいねが貰えて嬉しくなり、若干フォロワーも付き、そこで気が大きくなったのか(いや、本は割とすぐに売り切れるかもしれない‼︎)と思った。本は30部+予備6冊で、自分が作ってみたかった自作のグッズと抱き合わせたセットを作り、セットの袋も下手ながらにお洒落にして用意した。

 

イベント数日前にお取り置きの連絡が来た。どれも皆、本のみの希望で、私のグッズって必要とされてないのかもとすこししょげた。

 

イベント当日。左隣はフォロワー4桁の絵師が友達を連れ現れた。私は1人参加だったので、盛り上がる左スペースを見てきつかった。右隣は2人参加。その方は私よりフォロワーは少なかったものの、私だって前ジャンルのフォロワーが大半で今回のジャンルのフォロワーはほぼいないようなものだったので状況はほぼ同じだ。

 

イベントが始まる。お品書きに本のみ販売も書いていたが、ほぼセットにしてしまい残がないので声をかけてくれれば本単体で売ると事前にツイートしていた。皆、本単体を求めてくる。5冊もない本は一気に捌け、私のグッズの無価値さと、抱き合わせで売ることの難しさを痛感しながら予備のセットを解体し、本だけの在庫を作る。

 

もちろん、セットやグッズのみを買ってくれる人もいた。グッズが良いと褒めてくれる方もいた。結局、セットは29部(うち3部を解体し本のみへ)、本のみを計8冊売り、一応完売させた(2冊は見本と私用で販売せず)

私の中では妄想が膨らんで、イベントは10時開幕だから11時までには売り切って、さっさと欲しい本の回収の旅に行こうと思っていた。だが12時時点でセット残2部。売り切れない。グッズに関しては本がすぐ売り切れた場合を考え多く用意していたが、それが裏目に出て余りまくる。つらい。結局グッズは半分程度を残して持ち帰る。

 

両隣はさっさと完売してしまい、左なんか「全然足りなかったなぁ〜!」と言い始めている。私だけ机に上に小数とはいえ販売物が残る。キッツイ。まじで。

 

左隣が最後の一冊になった時、声を掛けて本を買わせてもらった。純粋に絵が上手いので本が欲しいと前々から思っていたので買ったが、向こうから付き合いのように私の本を買ってもらい悔しかった。ええねん買わんで。興味ないなら無理して買うんじゃねぇ。

 

他にも色々あるが(界隈で有名な人が左隣やフォロワーが多い人ばかりに挨拶して回っている姿や、よく自分のお品書きをRTしてくれる人に挨拶にいったらしょーもなさそうな対応をされたり)、人間が嫌いになった。この、出典する側の人間が。

 

でも私も同類なのだ。興味のない本はスルーしていく。買いたい本だけ買う。みんな、みんな残酷なのだ。その残酷さが垣間見えて、自覚してしまって、きつかった。イベントに参加した人はみんな楽しかったというが、この生々しさが見えていないのか?

 

壁打ちしていたいがpixivに載せるだけで満足できないのは、きっと私が交流を求めているから。でも実際交流するとなるとこういう問題が出てくる。ああ、全てが醜くモヤモヤする。

 

私の本に関しては、純粋な画力…実力不足と、グッズを変に抱き合わせにし値段をあげたのが悪かったのだろう(本500円、グッズ400円、本+グッズのセットが800円、でセットだと若干安いようにした)。本のページ数を増やし、本のみで売るならもっと捌けは早かったような感じがしている。

 

このモヤモヤを晴らすべく、次は友達を売り子としてお迎えするつもりだ。1人で参加したから周囲の状況が見えてしまっていけないのだ。

本のページ数を増やし、絵柄を安定させ、余計なことはせず本のみで売る。

Xでも絵をぼちぼち放流して、こんな絵でこんな感じの妄想してますよと表出させておけばいいだろう。なんせ、今回は本当に会場で目に留まったからと買ってくれた人が多そうなので認知度を上げておかないといけない。

次はスッキリ売って、スッキリ帰りたい。そうしたら、一旦ここから離れられそうだ。

 

なんて言ったって、「今年の目標の1つ」として同人誌作成を上げただけなのだから。